Research

カチオン性中間体を経る反応

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有機化学は長い歴史の中で発展してきましたが、従来法では合成困難な分子が未だに数多く存在します。生物活性化合物の創製研究などにでも、合成自体がボトルネックとなる場合が少なくありません。従って、新たな分子変換技術は、創薬研究等を加速するための切り札になる重要な研究課題です。これに対して、私たちは、高反応性のカチオン性中間体を経ることで、高難度な分子変換の実現を目指しています。

求電子的活性化を経る含硫黄化合物の合成法

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硫黄-酸素結合の求電子的活性化を利用した変換の開発に取り組んでいます。例えば、スルフィン酸エステルの求電子的活性化を経る、アリルスルホキシド類の新規合成法の開発に成功しました。この変換の中間体である、アルコキシスルホニウム中間体を単離できることも明らかにしています。さらに、この中間体の還元によって、アリルスルフィド類も簡便合成できるようになりました。

Chem. Lett. 2020, 49, 813.

https://doi.org/10.1246/cl.200285

Open Access

Chem. Commun. 2020, 56, 5429.

https://doi.org/10.1039/D0CC02253E

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