Research

クリックケミストリーを

制御して利用する手法

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クリック反応は、2分子を信頼して連結するために役立つ手法です。私たちは、クリック反応を制御して利用するための基盤技術の開発や、クリック反応を繰り返し利用することで、シンプルな出発原料の組み合わせにより、多様性を一挙に増大させられる合成手法の開発に取り組んでいます。

ヘテロ元素の特性に注目し、新しいクリック反応の開発にも取り組んでいます。これまでに、チオフェンジオキシドの環状アルキンに対する高い反応性を見いだしました。これをアジド基と組み合わせることで、3種の環状アルキンを順に混ぜるだけで集積できる手法の開発にも成功しました。また、かさ高く電子不足な芳香族アジドを利用すると、ホスフィンとの反応で生じるアザイリドが極めて高い安定性を示すことを見つけました。この反応が、生細胞中でも進行することも明らかにできています。

新しいクリック反応

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Chem. Commun. 2020, 56, 4720.

https://doi.org/10.1039/D0CC01810D

Open Access

Chem. Commun. 2018, 54, 7904.

https://doi.org/10.1039/C8CC00179K

Selected as back cover; Open Access; 東医歯大プレスリリース

Chem. Lett. 2017, 46, 1137.

https://doi.org/10.1246/cl.170426

Selected as Editor’s choice; Open Access