Research
高歪み中間体を経る反応
アラインを利用した有機合成手法
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ベンゼン環は、有機化学のシンボルとしても使われる代表的な骨格です。もちろん、生物活性化合物の創製などで重要です。合成法に関する研究が長年行われてきましたが、置換基が密集した場合などの合成が容易でない場合も未だ多く、課題は山積しています。これに対して、私たちは、高歪み分子であるアラインを中間体として用いる合成化学を発展させ、従来法ではアクセスしにくかった多置換ベンゼン類の簡便合成法を開発してきました。さらに、アラインに関する一連の研究で培った知見をもとに、シクロヘプチンなどの短寿命環状アルキンを利用した合成化学も研究しています。
自分たちの原料合成でも使いたくなるような手法を産み出そう! こんなコンセプトで、アラインを中間体とする有合成化学を様々な切り口で研究してきました。
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アラインの新しい変換
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Chem. Commun., 2021, 57, 2621.
Chem. Sci. 2020, 11, 9691.
https://doi.org/10.1039/D0SC04450D
Open Access; 化学工業日報; Highlighted in Chemistry Views
Org. Lett., 2021, 23, 2347.
J. Am. Chem. Soc. 2015, 137, 14071.
■ スルフィド・チオスルホナートとの反応
■ スルフィルイミン・スルホキシイミン・スルホキシドとの反応
■ アルコキシホスフィン類との反応